ここが開店した時くらいに、友達が働いているので遊びにきた記憶がある。もう100年くらいは経っていると思う。

久々に歩く街並み、雨上がりの新緑。ミニマリスティクだけど落ち着きと風格のある店内、イケメンによる接客。コーヒーを飲む前に一つの世界を味わうのだ。

乾いた木の皮を思わせる焙煎香。軽やかな入り口のあと、すぐに酸っぱくて小さい果実を思わせる膨らみがきて、そのまま綺麗な酸味が持続する。レモンティーのようだ。そして紅茶の苦味が余韻に心地よい。丁寧な味わいのコーヒーである。

2022年5月 ブルーボトルコーヒー(東京・青山)にて