ずっと行きたいと思っていたスペシャルティ・コーヒーのお店でいただいた、はじめてのイエメン・コーヒー。注文したのは「アブ・アル・ウディヤン」、地域の名前だろうか、あるいは農園の名前?イエメンのコーヒー。

香りが力強い、配膳される前から漂ってくる木の皮や濃厚なナッツの皮の香り。

口に含むと、ナッツの香り、アーモンドの皮の香りがまた濃厚で、それからベリー系の香りがやってくる。奥にあるタンニンのような渋みと相まって、フル・ボディーの赤ワインを思わせる。メニューの説明にあったとおりだ。豊かなコクと渋み、味わいがダイナミックに広がるさまが、心に刻み込まれた。また飲みたい。

2021年9月 モカコーヒー(代官山)にて

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