朝起きてコーヒーを点てるのは気持ちいい。お湯を沸かして豆を挽く作業で心が穏やかになる。腰に手をあて姿勢を正してお湯を注ぐことに集中すると、少しだけ気持ちが張り詰めて心がまっすぐになる。
15年くらい前から自分でコーヒーを淹れるようになった。その時買ったのがポーレックスのミル。旅行にも持っていけそうな形とコンパクトさが選んだ決め手だ(この頃は旅と日常の境目がなくて、たとえば髭剃りも旅行用のカードサイズのものを普段遣いしていた)。
ハンドルは取り外し式になっていて、豆を挽くときは本体の五角形のナットに噛ませて使うのだが、長いこと使っているとハンドル部分の穴が潰れてきて何度もハンドルが外れてしまう。
香川のコーヒー屋さんのオンライン・イベントで、改良型がでていること、今僕が使っているものは貴重なので使い続けたほうがいいとのアドバイスをいただいた。ダメ元で製造元に電話すると、ハンドル部分だけを購入できるというので、さっそく注文した。てっきり「改良版を買ってください」と言われると思ってたけど。
長いこと使ってきて愛着がでてきた道具を使い続けるって、気持ちのよいことだなあ。「今日も一日頑張ろう!」と思える月曜の朝だった。
こちらが改良版。僕が使っているものと同じサイズで、ハンドルと本体の接続部分が長持ちするようになっている。このサイズは、豆を擦り切れいっぱい入れると25g位(でも軽量はしたほうがいい)で、ちょうど400mlくらい(マグカップ2人分)淹れることができる。