1990年代後半
国立国会図書館の3階にある喫茶&軽食店では「カルボ」と呼ばれるスパゲッティーがメニューに載っている。「カルボナーラ」と注文すると,ウェイトレスのおばちゃんは「はい、カルボね」と答える。
これは、茹でたスパゲッティーにスクランブルエッグとタマネギとベーコンの炒め物をのせ,うすいミルク系スープをぶっかけるという、「カルボナーラ」とは似て非なるものだ。賢明な読者はすでに想像がついているだろう。同じベースにケチャップをかけたものが「ナポリタン」である。無駄のない工程の美しさに惚れ惚れする。
「これはカルボナーラではなく、スクランブルエッグスパゲッティだ」と思って食べれば、問題ないのではないだろうかと思うが、素人にはお勧めできない。
(写真は新バージョンの「カルボナーラ」である。スマホのなかった当時は、これだけ衝撃を受けたとしても料理写真を撮ることは稀だったのだ。)
10年後…(2000年代後半)
以上はまだインターネットが一般的でなかった1997年頃に書いたもの。最近国会図書館に行っていないので今はどうなっているかはわからない。
とりあえずググってみたら、グルメGYAOに記事があってびっくり! 評価はなんと★★★★★、パスタにおにぎりが付くとかつかないかの「炭水化物攻撃」がホットな話題らしい。
(リンク切れ)レストランモア 国立国会図書館3階喫茶室|喫茶|麹町/市ヶ谷
さらにググり続けると、やはりあのカルボナーラに、僕と同じような違和感を抱いている方がいた。引用します。
ココのはソースをあえた後も火にかけていたらしく、ソースがいり卵になっちゃってました (;^ _ ^A
なので、見た目が「麺にいり卵とピーマンをのせた謎のスパゲッティ」なんです。
お世辞にも「おいしい」とは言えませんが、頼んでしまったので仕方なく完食しましたが…。 あんなイッちゃってるカルボナーラは後にも先にもお目にかかったことはありません
またカルボナーラを食べに国会図書館に行こうかな。