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日本酒の輪(荒間大夢さんのストーリー)

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

日本酒の輪

荒間大夢さん

同志社大学日本酒サークルの荒間です。

大学に入ってからは、一番最初は体育会に入っていたので、本当に何を考えるわけでもなくとりあえずは様々な種類のお酒をただ単に飲んできただけでした。自分自身はお酒があまり好きじゃないので、一回もおいしいと思ったことはありませんでした。

いや、でもお酒というのがこれまでずっと続いてきたということは、なにか本質的なうまいやつがあるんだろうと思って悔しくて、そこからいろいろなお酒を飲み始めて、日本酒サークルを始めた当初はそういう頭があったので、日本酒そのものの味や知識といった“嗜好品としての日本酒”というものに興味があり、日本酒のみで完結する部分に重点をおいていました。

しかし、親身にしてくれる居酒屋さんに通う中で、飲み飽きせず料理と合わせて場をつないでくれるおいしい日本酒“竹鶴”[1]を教えてもらったり、普段であったら交わらないであろう多くの人と出会い、決して一人では出来ないことに手助けしてもらったり、その中で予期せぬアドバイスを受けたりと、酒の席の縁や日本酒のつないでくれる人の和に改めて気付かされ、味単体の嗜好品としての日本酒でなく、関係性を呼ぶお酒としての日本酒というものに心を惹かれていって、今まさに、そしてそういった飲み方に自分のこのお酒に対する重点が自然と置かれるようになっていきました。

今も、日本酒サークルでも、できればサークルのみんなには、そういう日本酒のつないでくれる輪といったものを感じてもらって、10年後、20年後の本当の酒好きになってほしいと思って活動しています。


  1. 竹鶴 広島県の西条にある酒蔵、竹鶴酒造のブランド。しっかりした味わいが特徴

このストーリーは2014年8月に開催された日本酒のものがたりワークショップで発表されたものです。