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タイの発酵食品「ネーム・シークロン(แหนมซี่โครง)」とにごり酒をあわせる

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

タイの発酵食品「ネーム・シークロン(แหนมซี่โครง)」

先日、タイの友人宅ではじめて食べたネーム・シークロン。豚肉のスペアリブに炊いたご飯を混ぜて発酵させた食べ物です。

コクのある味とほのかな酸味、発酵食品好きにはたまらないおいしさです。

豚肉のスペアリブにスパイスと炊いたご飯を加えてジップロックに入れ、暖かいところで2,3日から一週間ほどおいておくとできるそうです。

ご飯で発酵させるんだ!まさに私の好物のにしんずしと同じではないですか。

にしんずしとは、身欠きにしんを麹で漬け込んだ発酵食品で、主に北陸の日本海側で作られています。私も何度か漬けたことがあります。

熟鮨(なれずし)

ネーム・シークロンも、にしんずしも熟鮨(なれずし)と呼ばれる、魚や肉を米を使って乳酸発酵させたもの。小泉武夫さんの「発酵食品礼賛」という本で初めて知りました。

ここには、中国の雲南省で子どもが豚の熟鮨をおやつに食べている、という記述があって、いつかは豚の発酵食品を食べてみたいと思っていました。

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小泉 武夫
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富翁にごり酒とあわせる

今回は、この濃厚なおいしさのネーム・シークロンを、「富翁にごり酒」とあわせてみました。

このにごり酒は、見た目の印象とは違いサラリとした口当たり。しっかりした甘さだが米の甘味は控えめで粉砂糖のような上品な甘味が多め。そしてフルーツのようなキメの細かい酸味が心地よい後味をもたらします。

富翁にごり酒の、上品だけどネーム・シークロンに負けない力強さがハーモニーを奏で、細かい酸味が脂っぽさをリセットしてくれます。

ネーム・シークロン、旨味が凝縮された豚のスペアリブと、サラリとしたにごり酒。新しい組み合わせを見つけた日でした。

参考資料