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福正宗 黒ラベル|日本酒テイスティングノート

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

石川県金沢市にある福光屋。江戸時代1625年に創業、昭和の時代から熟成酒や原料米の契約栽培など時代を先駆けていたが、2001年には純米蔵に。万石規模の蔵が純米化するのははじめてだったそうだ[1]。かつて京都伏見に支店を持っていたこともある。

今回テイスティングするのは「福光屋 黒ラベル」、スタンダード酒である。

やさしく、控えめ、軽やかながら膨らみがあり、米を感じる酒。そばに置いておきたい酒。

開栓後冷蔵庫で1年が経過しているが、味わいは安定している。技術力を感じる。

常温で柑橘と米を感じる

まずは常温(20度弱)で。

やさしく口に入ってくる。本当にやさしい。甘味、酸味、苦味と丁寧に布地を重ねるように順番にやってくる。そしてこれらの味わいのバランスが取れている。香りはミルク飴、グレープフルーツ果汁、グレープフルーツピール、そしてほのかに米飴の香り。アルコールの刺激がピリピリと舌に刺激する。切れはよく、余韻は短い。

燗酒では、やはり開く酒

ぬるく

45度に温めてみる。さらにバランスが良くなる。さらにやさしくなる。甘味が上がり、蜜のようなニュアンスが見えてくる。余韻は長くなり、ミルク飴の香りが心地よく残る。アルコールの刺激はまろやかになり、やや旨味も感じられる。

温度を上げる

55度程度に上げてみた。少しアルコールの刺激が強くなってしまった。ちょっと刺々しい。
そこから燗冷ましで30度程度に。ミルキーでふくよかになった。多幸感をもたらす酒である。

やさしさを支え合う料理と合わせたい

米の印象、テクスチャーと味わいのやさしさ。これらを生かして、優しい口当たり、優しい味わいの料理と合わせたい。蒸した白身魚、それに淡いだしのあんかけ。蒸し鶏、ちょっと山椒をきかせて。おこげのあるご飯にも合わせたい。淡い味わいのおでんもよくあうだろう。

(テイスティング日: 2018年12月19日)

ラベル情報

商品名福正宗 黒ラベル
醸造元福光屋(神奈川県金沢市)
特定名称・種別純米酒
原材料米、米麹
酒造年度-BY
原料米国産米100%、契約栽培・酒造好適米(麹米)
精米歩合70%
酵母-
仕込み水-
アルコール度数14度
日本酒度+2
酸度1.6
アミノ酸度-
製造年月2017-09
杜氏-
その他情報-
商品ページhttps://www.fukumitsuya.com/category/SAKE_CATEGORY/30010.html

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  1. https://www.fukumitsuya.co.jp/museum/ ↩︎