/ 伏見帖

伏見と水〈伏見帖〉

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

私の伏見散歩コースのひとつ、桃山丘陵を背にした御香宮(ごこうのみや)神社。境内には「御香水」という湧き水が出ています。飲んでみると柔らかでおいしい水です。

境内にある参集館。地域の公会堂があります。これは伏見の酒蔵月桂冠の寄付でつくられたものです。きき酒イベントも開催されています。

御香宮神社参集館での利き酒イベントで酒処伏見を感じる

伏見は質の高い水資源に恵まれています。伏見の地下を流れる「伏水」は酒造りに適した良質な水です。伏見が酒どころになった理由の一つです。伏見の酒蔵は今でもこの水を地下から汲み上げて使っています。

日本酒は主に米と水を材料に造られるお酒です。酒自体に含まれるのはもちろんいろいろな工程でたくさんの水を使います。

だから水の質が酒の味に大きく影響します。伏見の水はカリウムやカルシウムなどをバランスよく含んだ中硬水で、酒造りに適しています。この水を飲むと伏見のお酒のやさしい味わいが思い浮かびます。


↑ たちのぼる蒸米の蒸気(招徳酒造)

御香宮神社から西に降りて行くと、再び酒蔵密集エリア。

酒造りシーズンにこの辺りを散歩すると、ほうぼうから白い蒸気が立ち上がっているのを見ることができます。酒造りに使う米を蒸しているのです。蒸したての米の美味しい香りが漂う中の早朝の散歩は私のお気に入り散歩のひとつです。


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