/ 酒米の系譜

出羽燦々〈酒米の系譜〉

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

酒米の系譜シリーズ、第4弾は「出羽燦々(でわさんさん)」。秋田酒こまちに次いで全国6位の生産量(平成27年農林水産省農産物検査ベース)を誇りますが、山形県だけで栽培されている醸造用米です。

出羽燦々の父は華吹雪、母は美錦錦。華吹雪の祖先には山田錦、美山錦にはたかね錦亀の尾が見えます。



山形県オリジナルの酒造好適米の開発

山形県の酒造業界では、もともと長野県で開発された美山錦を推奨品種としてきました。

1984年から地酒ブランドを確立させるために山形県独自の酒米の開発が始まりました。山形県酒造好適米進行対策協議会が山形県水田農業試験場と連携して研究が進められ、1995年に「出羽燦々」が開発されました。

1984年といえば亀の尾が復活した1981年の3年後ですね。この頃を知る人に当時の酒米シーン、時代感を聞いてみたいものです。

関連記事

参考資料


おすすめ日本酒の本

日本酒や酒米の勉強をするのに役に立った本をご紹介します。

日本酒の科学

ブルーバックスの『日本酒の科学』和田 美代子 (著), 高橋 俊成 (監修)

酒米はもちろん、日本酒の造り、微生物の働き、熟成など多岐にわたった内容です。科学的な根拠が示されているのでおすすめです。

新しい日本酒の味わい方

田崎真也さんの『No.1ソムリエが語る、新しい日本酒の味わい方

たくさんの日本酒銘柄が原料米別に紹介されています。酒米の種類によってどのような日本酒が出来上がるかを知りたい方におすすめです。

酒米ハンドブック

こちらは最近改訂版が出た『酒米ハンドブック 改訂版』副島 顕子(著)。ハンドブックなので手軽に持ち歩けるサイズ。試飲会で新しい酒米に出会った時にさっと取り出せるのがいいですね。

酒米、酒米ではないけど酒造用によく使われている一般米が網羅、米の特徴はもちろん、系譜図と米の写真。これだけの米の写真を集めるには大変な努力を要したことでしょう。米の基礎知識のコラムも充実していてマストバイなハンドブックです。