/ 酒米の系譜

吟吹雪(ぎんふぶき)〈酒米の系譜・滋賀県〉

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

滋賀県の酒米「玉栄」と酒米の王様「山田錦」をかけ合わせた「吟吹雪」

「吟吹雪(ぎんふぶき)」は、山田錦を母に、滋賀県で多く栽培され酒造りに使われている酒米「玉栄(たまさかえ)」を父にもつ酒造好適米です。

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滋賀県農業試験場が1984年より交配を開始、1998年に「吟吹雪」と命名されました。

玉栄は心白があまり出ないので吟醸酒向きではないとされています。また、山田錦は背が高く倒れやすいのが難点です。吟吹雪は、山田錦の栽培の難しさの改善を主な目的として開発されました。

その結果、山田錦よりも倒れにくく、玉栄よりも心白が出やすく、山田錦に匹敵する酒造りのしやすさを持つ品種ができました。

現在滋賀県のみで42トン生産され(平成28年度)、滋賀県内の多くの酒蔵で利用されています。

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吟吹雪の系譜図

母である山田錦、父である玉栄とも、雄町を祖先に持っていることが興味深いです。


参考資料


おすすめ日本酒の本

日本酒や酒米の勉強をするのに役に立った本をご紹介します。

日本酒の科学

ブルーバックスの『日本酒の科学』和田 美代子 (著), 高橋 俊成 (監修)

酒米はもちろん、日本酒の造り、微生物の働き、熟成など多岐にわたった内容です。科学的な根拠が示されているのでおすすめです。

新しい日本酒の味わい方

田崎真也さんの『No.1ソムリエが語る、新しい日本酒の味わい方

たくさんの日本酒銘柄が原料米別に紹介されています。酒米の種類によってどのような日本酒が出来上がるかを知りたい方におすすめです。

酒米ハンドブック

こちらは最近改訂版が出た『酒米ハンドブック 改訂版』副島 顕子(著)。ハンドブックなので手軽に持ち歩けるサイズ。試飲会で新しい酒米に出会った時にさっと取り出せるのがいいですね。

酒米、酒米ではないけど酒造用によく使われている一般米が網羅、米の特徴はもちろん、系譜図と米の写真。これだけの米の写真を集めるには大変な努力を要したことでしょう。米の基礎知識のコラムも充実していてマストバイなハンドブックです。