日本酒の魅力 〜インターナショナルオープンデータディ2017 in 京都〜

(2017年3月4日開催)

世界中で開催されるオープンデータの祭典、インターナショナル・オープンデータ・ディ2017。世界で346のイベントが開催されました。

👉 Open Data Day

その中の一つ、京都で開催された「酒ペディア&酒マップ」で、日本酒の魅力についてお話をさせていただきました。

👉 インターナショナルオープンデータディ2017 in 京都

International Open Data Day in Kyoto 2016

テーマは日本酒

テーマは日本酒!「酒ペディア&酒マップ」

「酒ペディア」ではWikipediaで日本酒に関する項目を書きます。「酒マップ」では地図のWikipedia、OpenStreetMapに日本酒関連のポイントを追加します。

まずは、オープンデータ、Wikipedia、OpenStreetMapについてオリエンテーション。

International Open Data Day in Kyoto 2016

オープンデータとは、自由に使えて再利用もできて誰でも再配布できるデータのこと。行政、アカデミックが公開するオープンデータをいろいろな人が活用する動きが広まっています。

👉 オープンデータとは何か? Open Data Handbook

日本酒の魅力ときき酒レクチャー

そして、日本酒コンシェルジュUmioが日本酒の魅力、テイスティング、酒造り、歴史、そして酒場についてお話しました。

International Open Data Day in Kyoto 2016

会場の松長の豪華弁当をつまみながら、日本酒を飲みながらのレクチャー。こんなのはじめての体験だという方が多かったです。皆さんに楽しんでいただけたと感じました。

👉 松長

International Open Data Day in Kyoto 2016

持ち時間を2時間もいただいたので、話がつづくかどうか心配でしたが、途中から質問をしてくださる方も増えて、時間いっぱい白熱しました。感謝!

レクチャー中に飲んでいただいたお酒

京都・滋賀のお酒を中心に、香り系からどっしり系、古酒まで幅を楽しめるラインナップを揃えました。また、春ということで桜色のにごり酒もご用意しました。

International Open Data Day in Kyoto 2016

写真左から

  • 「喜楽長 2007年醸造 熟成純米酒」喜多酒造(滋賀県東近江市)
  • 「不老泉 山廃純米吟醸 無濾過生原酒 備前雄町」上原酒造(滋賀県高島市)
  • 「純米大吟醸 西陣」佐々木酒造(京都府京都市)
  • 「富翁 純米吟醸 五百万石」北川本家(京都府京都市)
  • 「五橋 桃色にごり」酒井酒造(山口県岩国市)

「五橋 桃色にごり」はピンク色のシュワシュワにごり酒。アルコール度数は11度と低めで発泡感があり飲みやすいお酒です。

こちらはあまりにも発泡力が強く、開栓するのに30分以上かかってしまいました。発酵過程で赤い色素を出す酵母がピンク色を出しています。

酒ペディア

レクチャーのあとは、2チームに分かれて実践です。

1つめチームは、「酒ペディア」。日本酒に関する記事をWikipediaに追加します。「なんでも載っている」イメージの強いWikipedia、しかし、日本酒に関する記事は実はあまり充実していないのです。

どういう記事を書くかを打ち合わせし、それぞれ文献を片手に記事を執筆します。

International Open Data Day in Kyoto 2016

酒マップ

もう一つのチームは、スマホやメモ帳を片手に街に出ました。会場周辺を散策しながら酒場や酒に関するスポットを地図に追加していきます。

発表会

1時間ほどそれぞれ活動したあと、発表会です。

酒ペディアチームは、京都の酒蔵の記事を2つ追加しました。ハクレイ酒造と北川本家です。Wikipediaに新たに2つの酒蔵の記事が増えました!

👉 ハクレイ酒造 - Wikipedia

👉 北川本家 - Wikipedia

International Open Data Day in Kyoto 2016

酒マップチームは、会場周辺の酒場など多くのスポットをOpenStreetMapに追加しました。

「日本酒の魅力」International Open Data Day 2017 in Kyoto

ここで、日本酒コンシェルジュUmioがお話した内容をスライドとともにご紹介します。

イントロ

自己紹介とイベント、イベントなど日本酒コンシェルジュの活動内容をご紹介しました。

日本酒の魅力

そして本題。日本酒コンシェルジュUmioが常日頃から考えたり、感動したりしている「日本酒の魅力とは何か」をまとめました。

  • 日本酒の香りと味わいは幅広いということ(この日の日本酒セレクションでも表現を試みました)
  • いろいろな温度帯で楽しめるお酒であること
  • 料理と合わせておいしいお酒であるということ
  • 微生物の働きで造られるお酒であるというロマン
  • 器、食文化など支える文化が豊かであること

日本酒のテイスティング

このあとは、日本酒のきき酒・テイスティングについて。

まず、きき酒の方法。口当たり、香り、味のとり方をレクチャーしました。

言語化すること、それを一緒にいる人と語り合うこと、感覚や嗜好の交換をすることが酒を飲む時に楽しいこと一つです。

製造者、提供者、そして消費者。それぞれの立場で違う目的ののきき酒・テイスティングの方法の違いについて説明しました。

また、テイスティングした結果をどう表現するかというテーマを投げかけました。ビジュアライズがよいのか、ストーリーテリングがよいのか、という命題です。

このテーマはもっと掘り下げていきたいと思いました。

👉 日本酒テイスティングノート

酒造り・酒米

酒造りと、原料である酒米についてもざっと説明。

👉 酒米の系譜図―交配の歴史に圧倒されます!

日本酒の歴史

日本酒の歴史。平安京の造酒司のことや、室町時代には洛中に342もの造り酒屋があったこと、その中で五条坊門西洞院の柳酒屋や五条烏丸の梅酒屋が特に有名だったことなどを採り上げました。

(酒マップにつながるかな、との期待を込めて)

酒場

そして最後は酒場。これが一番言いたかったことかもしれません。

「居酒屋」という言葉は、酒屋の店先で飲む「居酒」という言葉が語源である(現在の営業形態としての居酒屋は必ずしも起源を居酒に持つとは限らない)という話。

そして、日本酒コンシェルジュUmioが考えた立ち飲み屋の分類!(Wikipediaでは秒で「独自研究」フラグを立てられてしまいますが)

  • トラディッショナル系(酒販店での角打ち)
  • ディープ系(戦後の闇市起源)
  • サードウェーブ系(内装、店員がおしゃれで酒のラインナップにこだわっている)

の3つの形態に分類しました。ちなみに日本酒コンシェルジュUmioはどれも大好きです。

👉 「立ち飲み」関連記事


※ イベントの様子の写真は榎真治さんにご提供いただきました。

日本酒コンシェルジュ🍶Umio

日本酒ジャーナリスト、日本酒コンシェルジュ。京都で感動するほどおいしい日本酒に出会い、その魅力にとりつかれる。日本酒イベント「町家でお酒を楽しむ会」、「日本酒レッスン」で日本酒とそれを支える文化を伝える活動を実践。認定きき酒師、国際きき酒師、酒匠。家訓は「いつも笑顔で、素直な心、食いしん坊ばんざい!」。

京都、東京、高松 https://umio.net

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