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4. これからの津乃吉と食文化|津乃吉 吉田大輔さん

日本酒コンシェルジュ・Umio 日本酒コンシェルジュ・Umio

津乃吉 吉田大輔さん

生産者を応援する。生産者と消費者をつなぐ

— これから、津乃吉でどういうとをしていきたいですか?

社長はいままで20年間、生産者を一番大事にしてきました。だからいいものが嫁いでくるんですよ、うちに。それを加工して、もちろん買ってあげられるので、それで生産者に貢献してきたというのがあります。

加工の技術やノウハウがうちにはあるので、それを生産者に教えるということもしてきました。生産者の方に加工技術を教えて、生産者自らその場で取れたものを加工して販売してお金にするような、そういう手助けもしてきました。

おいしく加工することで生産者を応援するということも、もちろん、意識してやっていきたいです。こうやって原料の生産者たちを応援することは津乃吉の使命だと思っています。

まず、その前に、__生産者一人ひとりにお会いして話を聞くこと__から始めていきたいと思っています。社長はやってきているけど、僕はまだやれてないことですから。

それから、消費者に原料の良さを伝えていく、ということもやりたいです。それを加工という技術で手助けできると思っています。

僕たちがもっと発信力をつけること。「津乃吉さんやったら間違いない」って思ってもらえることで、生産者のこと、原料のことをもっといい形で伝えることができます。そのためにも発信する力を付けたいです。そうなると全部がプラスのループに入ります。よりよいものが入ってきて、よりよいものを生み出せて、そしてさらによいものが入ってくる。そういう循環ができればと思っています。

津乃吉の野菜じゃむ

生活と仕事を切り離さないというライフスタイル

— 食べ物をつくる立場として、将来の食文化、食生活のことはどう考えていますか?

一つは、ライフスタイル。「自分たちのライフスタイルをこうしたい」というのを明確にして、そういう生活を自らが送りながら、それに対して共感を持ってもらえる方々にものを売る、というのを絶対にしたいなと思っています。

例えば、自分たちも食べるものに無頓着であってはいけないと思います。自分たちが「食べてもらいな」と思うものを自分たちでも食べるようにする。なるべく自分たちで料理をしてものを食べる。食生活ではそういうことを気をつけていきたいですね。

これからは、本物というか、きっちりとした理念を持ったものが評価はされていくと思います。全体として、これからの食の未来は決して明るくないです。ちりめん山椒を平気でつくってはいるけれど、これからちりめん採れるのかなとか、魚の量もどんどん減っていくという危惧もありますし。

そういうこととも向き合っていかなくてはいけない仕事だと思います。だから、生産者さんたちの現状に触れていかなければいけないと思います。

そのためには、まずは続けること。絶対__この理念を守って物を作り続ける__こと。自分たちの生活と津乃吉の理念を切り離さない、というのをやっていきたいです。自分たちの嫁さんと子供を含めて、どういう生き方をしたいのかということを話しながら、そこと仕事を切り離さずにやっていきたいなというのはありますね。

2015年8月 京都津乃吉にて

京佃煮 津乃吉
京都府京都市東山区新宮川町通五条上る田中町507-8
定休日:日曜・祝日
営業時間:9:00〜18:00
http://www.tsunokiti.com/