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香取 純米自然酒90|日本酒テイスティングノート

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

発芽玄米酒 五人娘 むすひ」で感動し、『発酵道』を読み、すっかり寺田本家の酒にはまり、料理と日本酒を合わせるイベントAwaseruでもお客さんに飲んでもらおうと寺田本家カラーを出しながら比較的万人受けするだろう「香取90」を選んだのであった。

生酛純米、無農薬米、酵母無添加、自家培養麹菌。寺田本家イズムが存分に表現されていながら、飲みやすい。精米歩合も90%と、より自然に近い。この酒の世界への入り口として、自然食と酒に興味がある人にすすめたい。

寺田本家 香取 純米90 720ml
寺田本家
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複雑な味と香りがきれいにまとまる

まずはちいさなグラスで常温にていただく。23度くらい。濃い山吹色である。美しい。上立ち香はそやし水や糠の香り。口に含むとやわらか。やや透明なビニールのニュアンス。ホエイのような酸味と香りがうわっと広がる。「ふわっと」ではない「うわっと」である。そのあと甘味がやってくる。この酸と調和する甘味なのだ。香りはヨーグルト、糠、柑橘果汁、グレープフルーツピール。

酸味は次第に口腔を上がり去っていき、切れる。切れたあとは収斂味、グレープフルーツ、糠、そやし水の香りがしっかりと存在する余韻は、長い。

強い酸味と米由来の複雑な香り、強い酸味を筆頭に重厚な味わいの数々。それらがきれいにまとまっているのだ。まろやかなのだ。飲み始めは強い個性が印象に残るが、飲み進めると安心感が出てくる。体に馴染んでくる。

温めて、より穀物を感じる

温める。まずは40度、表情が変わる。後口が太くなる。アーモンドの香りと酸味が余韻に。穀物のニュアンスがすごく上る。50度では、そやし水の香りがぐっと上がる、酸味もぐっと上がる。さらりとした口当たり。常温のほうがおいしい。

発酵した穀物と合わせる。黒豆味噌とは、相性がよい。余韻の香りが同調するのだ。

自然はこのように感じるのだ

この「複雑さがまとまっている感」はどぶろくを飲んだときに感じた。搾らないどぶろく、酵母添加せず米も削らない香取、共通するものは「自然に近い」ということだろう。

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日本酒イベントAwaseruにて。

(テイスティング日: 2018年9月19日)

ラベル情報

商品名香取 純米自然酒90
醸造元寺田本家(千葉県香取郡神崎町)
特定名称・種別純米酒
原材料米(国産)、米麹(国産米)
酒造年度-BY
原料米麹米/雪化粧, 掛米/雪化粧・コシヒカリ
精米歩合90%
酵母酵母無添加
仕込み水-
アルコール度数15度
日本酒度+8
酸度2.4
アミノ酸度2.3
製造年月2018-09
杜氏-
その他情報無農薬米
商品ページhttps://www.teradahonke.co.jp/catalog.htm#katori90

香取 純米自然酒90

香取 純米自然酒90