/ 酒米の系譜

佐香錦(さかにしき)〈酒米の系譜・島根県〉

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

「佐香錦」は島根県の酒米です。島根県だけで栽培されており、2016年の検査数量(≒生産量)は158トン、島根県の酒米全体の13.7%を占めます。

島根県農業試験場で1985年に育成開始、1995年に配布開始(島系酒49号)、2001年に「佐香錦」と命名されました。種苗法登録年は2004年となっています。

成熟期は早生の早、大粒で心白は多め。五百万石と比較して大粒、改良八反流と比較して稈長が短く(丈が短く)、大粒です。

島根県の酒蔵で造られる佐香錦の酒をテイスティングすると、多くの蔵で乾いた米の香りを活かすような造りをしているようです。

佐香錦の系譜

改良八反流を母に、金紋錦を父に持つ酒米です。

改良八反流の祖先には農林44合を経由して「旭」があります。金紋錦はたかね錦を母に、山田錦を父に持ちます。たかね錦を経由して北陸12号、山田錦を経由して雄町の系統を受け継いでいます。

参考資料・文献


おすすめ日本酒の本

日本酒や酒米の勉強をするのに役に立った本をご紹介します。

日本酒の科学

ブルーバックスの『日本酒の科学』和田 美代子 (著), 高橋 俊成 (監修)

酒米はもちろん、日本酒の造り、微生物の働き、熟成など多岐にわたった内容です。科学的な根拠が示されているのでおすすめです。

新しい日本酒の味わい方

田崎真也さんの『No.1ソムリエが語る、新しい日本酒の味わい方

たくさんの日本酒銘柄が原料米別に紹介されています。酒米の種類によってどのような日本酒が出来上がるかを知りたい方におすすめです。

酒米ハンドブック

こちらは最近改訂版が出た『酒米ハンドブック 改訂版』副島 顕子(著)。ハンドブックなので手軽に持ち歩けるサイズ。試飲会で新しい酒米に出会った時にさっと取り出せるのがいいですね。

酒米、酒米ではないけど酒造用によく使われている一般米が網羅、米の特徴はもちろん、系譜図と米の写真。これだけの米の写真を集めるには大変な努力を要したことでしょう。米の基礎知識のコラムも充実していてマストバイなハンドブックです。