サードウェーブ立ち飲み屋について

今年(2017年)は立ち飲みに開眼した年でした。

中津・大西酒店での対話から

昨年(2016年)の暮、誘われて大阪・中津にある立ち飲み屋「大西酒店」に足を踏み入れてから、僕の頭の中の20%くらいは立ち飲みで占められるようになりました。

大西酒店は日本酒のラインナップが素晴らしい酒販店。昼間は酒を売り、夕方から立ち飲みスペースが出現し角打ちができるようになります。

すでに京都の「益や酒店」「すいば」、梅田の「たよし」などの立ち飲み屋で盃を傾けていたのですが、この大西酒店での酒を通した対話の中で、「立ち飲み屋にはウェーブがある」という考えが湧き出てきたのです。

立ち飲み屋のタイプを考えた

その後、3月に京都で開催されたInternational Open Data Day「酒タウン&酒ペディア」で、日本酒の魅力についてお話をする機会をいただきました。

そこでまとめたのがこのスライドです。立ち飲み屋を3タイプに分類しました。

1280_日本酒の魅力 intl open data day.006

江戸時代から酒販店の店先で酒を飲んでいた角打ち由来の「トラディショナル(ファーストウェーブ)」。

1280_日本酒の魅力 intl open data day.002

戦後のヤミ市由来、あるいはその形態にならったディープで安い立ち飲み屋「ディープ(セカンドウェーブ)」。

1280_日本酒の魅力 intl open data day.003

そしてここ数年で目立つオシャレ系で酒のラインナップにもこだわった立ち飲み屋「サードウェーブ」です。

1280_日本酒の魅力 intl open data day.005

このあと、7月に京都市産業技術研究所で開催された京都酒造工業研究会技術講習会での講演でもサードウェーブ立ち飲み屋に言及しましたが、すこし反応をいただきました。

うちはどの分類にも入らないよ!

その後、オフィスでのみりんのテイスティングのあと、流れで5人集まって立ち飲み屋に繰り出すことがありました。

オフィスから一番近い立ち飲み屋「井倉木材」でヤングコーン(僕の大好物です)を炭火焼きしていた大将に、「サードウェーブ立ち飲み屋を渡り歩いている、ここもサードウェーブですね」という話をしたところ、

うちはどこにも分類されない、井倉木材というジャンル

と力説。かっこいい! そういうところがサードウェーブなんです。

1280_日本酒の魅力 intl open data day.004

僕が行ったことのある立ち飲み屋リスト

自分で発掘したものは少なく、ほとんどどの店は酒友に連れて行ってもらったり教えてもらったりしたものです。この場で酒友の皆さんに感謝の言葉を述べたいと思います。

ファーストウェーブ

ファーストウェーブでも日本酒などの酒のラインナップが充実しているところと、そうでないところがあります。

セカンドウェーブ

とにかく安いです。

  • たよし(大阪)
  • お立ち呑み処 ひょうたん(京都)
  • 鳥岩(京都)
  • 立ち呑み いなせや(京都)
  • BOND(京都)
  • 富士屋本店(東京・渋谷)

サードウェーブ

おしゃれで、特に日本酒のラインナップにこだわっている店。独自のコンセプトを持っている店。

  • 立ち飲みスタイル しゅらくざ(京都) 👉 ここで飲んだお酒
  • 魚菊(京都)
  • 井倉木材(京都)
  • 浅野酒店(大阪・京都)酒販店だがファーストウェーブに分類しない
  • 益や酒店(京都) 👉 ここで飲んだお酒
  • すいば(京都)
  • 壱(京都)
  • 立ち呑み ジャックとマチルダ(大阪) 👉 ここで飲んだお酒
  • 酒場さかい(神戸) 👉 ここで飲んだお酒
  • 鶴亀八番(神戸)
  • さけやしろ(神戸)座れるスペースがメイン。ウェイティングバー的な立ち呑みスペース 👉 ここで飲んだお酒
  • 和酒立呑 明後日(名古屋)👉 ここで飲んだお酒
  • 肴糀醸やしろ(名古屋)手を洗わないと店内に入れない
  • 六花界(東京・神田)日本酒&肉立ち呑みではパイオニア
  • 立ち呑み なぎ(東京・渋谷)
  • Hideto(高松)ワインバー

気になってるけどまだ行ったことのないところ

これから行きますよ!

  • たちのみいしまる(さいたま)
  • 酒商 熊澤(神戸)
  • 高木与三右衛門商店(京都)
  • 美酒立呑 芽論(高松)
  • 庶民(京都)
  • 立ち飲み 傘(きゃさ)(京都)
  • 立ち飲み もみじ(京都)

【追記: 2017年9月5日】 この記事を読んでくれた方に教えてもらった立ち飲み屋さんです。

これから

サードウェーブの中でもいろいろな方向性があります。更に細かく分類する必要があると考えられます。ざっくりとサードウェーブをくくるだけでなく、一つ一つのお店をじっくり楽しんで、それらの個性を見てきたいです。

松川酒店

日本酒コンシェルジュ🍶Umio

日本酒ジャーナリスト、日本酒コンシェルジュ。京都で感動するほどおいしい日本酒に出会い、その魅力にとりつかれる。日本酒イベント「町家でお酒を楽しむ会」、「日本酒レッスン」で日本酒とそれを支える文化を伝える活動を実践。認定きき酒師、国際きき酒師、酒匠。家訓は「いつも笑顔で、素直な心、食いしん坊ばんざい!」。

京都、東京、高松 https://umio.net

follow us in feedly